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Bambu Lab A1を​2年​使った​レビュー:​優れた​点と、​購入前に​考えて​おきたい​こと

3DプリンターのBambu Lab A1を使い始めて、もうすぐ2年になります。正直なところ、とても感心しています。このプリンターには本当に優れた点がいくつもありますが、購入前に考えておくべきこともあわせてお伝えします。

2026年9月27日公開8分で読めます

窓から縞状に差し込む光に照らされたBambu Lab A1。プリントヘッド、ホルダーにセットされたスプール、濃い色のテクスチャードビルドプレート。
2年近く印刷を続けてきた、このレビューのA1。

Bambu Lab A1レビュー:1,800時間の3Dプリントを経て

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2年​使った​Bambu Lab A1は​どれくらい​信頼できるのか?

とても信頼できます。2年近く使っていますが、交換が必要になった部品はひとつもありません。

Leoraのランプのほとんどと、たくさんの試作品を、このプリンターで3Dプリントしてきました。AMS liteユニットを使って、マルチカラーの造形物も3Dプリントしました。それだけ印刷しても、部品を交換する必要は一度もありませんでした。ずっと続けてきたのは、Y軸レールへの注油だけです。

Bambu Lab A1には​どれくらいの​頻度で​注油すべきか?

Y軸レールへの注油は、月に1回ほどが目安です。Bambuも毎月の注油を推奨していて、時期が来るとプリンターにもリマインダーが表示されます。

プリンターには、3g入りの小さな潤滑油のチューブと、1g入りのグリスが3袋付属しています(Bambu Lab Wiki)。しばらくはこれで足りますが、日常的に使うなら買い足す必要があります。Y軸レールには、グリスではなく潤滑油を使ってください。グリスはほこりを寄せつけるため、Bambuは推奨を潤滑油に切り替えています(Bambu Lab Wiki)。

BambuのA1メンテナンススケジュールのうち、定期的に行う項目は次のとおりです。

  • Y軸レール

    頻度
    毎月、またはプリンターに通知されたとき
    作業内容
    清掃後、潤滑油を塗る
  • X軸レール

    頻度
    毎月
    作業内容
    清掃後、潤滑油を塗る
  • Z軸リードスクリュー

    頻度
    3か月ごと
    作業内容
    グリスを塗る
  • アイドラープーリー

    頻度
    3か月ごと
    作業内容
    潤滑油を差す
  • ホットエンドの加熱部

    頻度
    毎月
    作業内容
    付着物を取り除く
  • 冷却ファン

    頻度
    毎週
    作業内容
    ごみがないか確認

Bambu Lab Wikiのスケジュール全体には、ほかにも、プリンターに促されたときのベルトの張り直し、3ロールごとのフィラメントカッターの刃の点検、6ロールごと(カーボンファイバー入りフィラメントなら2ロールごと)のPTFEチューブの交換、詰まったときのエクストルーダーの清掃が含まれています。

Bambu Lab A1では​どの​ノズル径を​使うべきか?

ほとんどのプリントには0.4mmノズル、細かなディテールには0.2mmノズルが向いています。

テクスチャードビルドプレートの上にある、Bambu Lab A1のプリントヘッドのクローズアップ。
A1のプリントヘッド。ほとんどのプリントには、標準の0.4mmノズルで十分です。

私はほとんどの場合、標準の0.4mmノズルでこのプリンターを使ってきました。たいていのプリントには、これが最適です。ただ、積層痕をさらに目立たなくしたいなら、0.2mmノズルがとてもよい選択肢です。ごく細かいディテールが必要な造形物にも使ってきました。ノズルが小さいと1回のパスで押し出すプラスチックが少なくなるので、印刷時間が長くなることだけは見込んでおいてください。

反対に大きいサイズでは、BambuがA1用に0.6mmと0.8mmの焼入れ鋼ノズルを、それぞれホットエンド一式として販売しています(Bambu Lab Wiki)。大きなものをすばやく印刷したいときに便利です。私は、印刷に時間のかかるPHAのランプシェードを速く仕上げるために、0.8mmノズルを使いました。

Bambu Lab A1は​何年​使えるのか?

ときどき個人のプロジェクトに使う程度なら、何年も使えます。

ほとんどの人は個人のプロジェクトのためにときどき使う程度だと考えると、このプリンターは何年も活躍してくれると思います。私のA1はそれよりはるかに多く印刷してきましたが、今も快調に動いています。

A1で​プリントが​「スパゲッティ」に​なる​原因と​防ぎ方は?

いちばん多い原因は、造形物がビルドプレートから剥がれてしまうことです。ベッドへの定着を良くすれば、こうした失敗のほとんどは防げます。

多くの人から聞かれるのが、信頼性とプリントの品質についてです。よくあるトラブルが、印刷の途中で造形物が崩れ、プリンターが何もない空中で印刷を続けて、ぐちゃぐちゃの「スパゲッティ」ができてしまうことです。これはがっかりしますし、すでに何時間もかけていたらなおさらです。ほとんどの場合、原因はベッドへの定着不良、つまり造形物がビルドプレートにしっかり貼り付いていないことです。

これを防ぐため、私は造形物の複雑さに関係なく、いつもスティックのりを使っています。価格はたった4ドルほどで、PLAとの相性も抜群です。BambuによるとA1のテクスチャードPEIプレートはのりなしでもPLAが定着するそうですが(Bambu Lab Wiki)、私にとってスティックのりは安い保険のようなものです。もうひとつ、毎回の印刷前に欠かさないのが、ビルドプレートを洗剤で洗うことです。ほこりや指の皮脂が落ちるので、1層目が確実に定着します。

Bambuも、プレートはイソプロピルアルコールではなく、ぬるま湯と食器用洗剤で定期的に洗うよう推奨しています。アルコールでは油分を塗り広げるだけになりかねないからです(Bambu Lab Wiki)。また、プリント面にはできるだけ指で触れないようにしましょう。

今のところ、このプリンターにはとても満足しています。ただ、知っておきたい問題が2つあります。

Bambu Lab A1で​高さの​ある​プリントに​層ずれが​起きるのは​なぜか?

A1はベッドを前後に動かすからです。高さのあるプリントではその動きで造形物が揺れることがあり、私の場合は高さ13cmほどから層ずれ(レイヤーシフト)が出始めました。

いちばん簡単な解決策は、印刷中にサイレントモードをオンにすることです。プリンターが約半分の速度で動くようになり(Bambu Lab Forum)、私の場合はこれで問題が完全になくなりました。

Bambu Studio 2.2以降では、詳細モードの速度設定に「Slow down by height」(高さに応じて減速)というオプションもあります。これを使えば、プリント全体を遅くしなくても、13cmから上だけ速度と加速度を下げられます(リリースノート)。ただし、設定値は確認してください。初期値は1,000mm/sと100,000mm/s²なので、自分で値を入力するまでは何も減速されません(Bambu Lab Forum)。

私の場合、この問題が起きたのはA1だけでした。A1は、ほかのベッドスリンガー(A1 miniも含む)と同じく、印刷中にベッドを動かすからです。P1SのようなCoreXYプリンターでは、プリントが高くなるにつれてベッドが下がっていくだけなので、このような問題は起きません。

Bambu Lab A1が​印刷中に​フリーズしたのは​なぜか?

私の場合、最も考えられる原因はmicroSDカードでした。A1には内蔵メモリがなくカードから印刷するため、カードが故障するとプリンターも止まってしまいます。

もうひとつ、一度だけ起きた問題が、印刷の途中でプリンターがフリーズし、何をしても固まったままになったことです。調べたところ、本体に付属しているSDカードが原因かもしれません。A1には内部ストレージがなく、SDカードからG-codeを実行します(Bambu Lab Wiki)。何らかの理由でカードが正常に動作しなくなると、プリンターも止まってしまいます。そこで、より信頼性の高い高品質なカードに交換しました。

同じようにするなら、信頼できるメーカーのカードを選び、プリンターでフォーマットしてください。A1は、本体のフォーマット機能でフォーマットすれば、最大2TBのmicroSDカードに対応します。フリーズには、電源やソフトウェアの問題など、ほかの原因も考えられます(Bambu Lab Forum)。カードを交換しても繰り返し起きるようなら、Bambuのサポートに問い合わせてください。

Bambu Lab A1の​メリットと​デメリット

2年近く使ってみた結果をまとめると、次のようになります。

メリット

  • 2年近く印刷しても部品交換なし
  • Leoraのランプや試作品の大半を任せられる信頼性
  • AMS liteで最大4色のマルチカラー印刷
  • 細部向けの0.2mmからスピード重視の0.8mmまで選べるノズル

デメリット

  • ベッドが動くため、高さ約13cmを超えるプリントで層ずれが起きる
  • 内蔵メモリがなく、印刷がmicroSDカード頼み
  • Y軸レールに月1回ほどの注油が必要

Bambu Lab A1は​買う​価値が​あるのか?

私にとっては、買う価値があります。今のところこのプリンターにはとても感心していて、これからも使い続けるつもりです。

主に個人のプロジェクトや小〜中サイズのものを印刷するなら、迷わずおすすめできます。背の高いものをたくさん印刷するつもりなら、そうしたプリントでは速度を落とす前提で考えるか、P1SのようなCoreXYプリンターを検討してください。

Bambu Lab A1に​ついて​よくある​質問

Bambu Lab A1は信頼できますか?

はい。私は2年近く、ランプや試作品、マルチカラーのパーツの印刷に使ってきましたが、部品はひとつも交換していません。いちばん多い手入れは、Y軸レールへの注油です。

Bambu Lab A1はどれくらいの頻度で注油すればよいですか?

Bambuは、Y軸レールに月1回ほど注油するよう推奨しており、プリンターにもリマインダーが表示されます。グリスはほこりを寄せつけるので、グリスではなく潤滑油を使ってください。

Bambu Lab A1で高さのあるプリントに層ずれが起きるのはなぜですか?

A1はベッドを前後に動かすため、高さのあるプリントではその動きで造形物が揺れることがあります。私の場合は、約半分の速度で動くサイレントモードで印刷したら解決しました。Bambu Studioの「Slow down by height」オプションも有効です。

A1でプリントが「スパゲッティ」になるのを防ぐには、どうすればよいですか?

ベッドへの定着を改善しましょう。印刷前にビルドプレートをぬるま湯と食器用洗剤で洗い、表面には触れないようにします。PLAなら、スティックのりを使うとさらにしっかり定着します。

Bambu Lab A1に最適なノズル径はどれですか?

ほとんどのプリントには、標準の0.4mmノズルで十分です。細かなディテールを出したいときや積層痕を目立たなくしたいときは0.2mmノズル、大きなものを速く印刷したいときは0.6mmか0.8mmの焼入れ鋼ノズルを使いましょう。

Bambu Lab A1にmicroSDカードは必要ですか?

はい。A1には内蔵メモリがないため、印刷にはmicroSDカードが必要です。32GBのカードが付属していますが、カードに不具合があると、印刷中にプリンターがフリーズすることがあります。

Bambu Lab A1でマルチカラー印刷はできますか?

はい。AMS liteで最大4色を供給できます。新しいファームウェアなら、A1はBambuのA1シリーズ用AMS Hubを介して、AMS、AMS 2 Pro、AMS HTを最大4台まで使うこともできます。ただし、AMS liteとの併用はできません。

高さのあるプリントには、A1とP1Sのどちらが向いていますか?

P1Sです。CoreXYプリンターなので、プリントが高くなるにつれてベッドが下がるだけで、背の高いパーツが前後に揺さぶられることがありません。A1では、層ずれを防ぐために、高さのあるプリントは速度を落としましょう。

出典

  1. Bambu Lab Wiki, A1 FAQ (microSD card, nozzles, build plate)
  2. Bambu Lab Wiki, Accessory box for A1
  3. Bambu Lab Wiki, Lubricate the Y axis (A1)
  4. Bambu Lab Wiki, A1 basic maintenance
  5. Bambu Lab Wiki, Textured PEI plate cleaning guide
  6. Bambu Lab Wiki, AMS connection guide for the A1
  7. Bambu Studio, 2.2 release notes (slow down by height)
  8. Bambu Lab Forum, Print speed setting (speed mode percentages)
  9. Bambu Lab Forum, Slow down by height feedback
  10. Bambu Lab Forum, A1 freezing mid print

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